英検1級のリーディングパートの内容と構成
英検1級のリーディングパートは以下の内容と構成となっています。
形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
①短文の語句 空所補充 | 文脈に合う適切な語句を補う。 | 25 | 短文・会話文 | 4肢選択 |
②長文の語句 空所補充 | パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 | 6 | 説明文・評論文 | 4肢選択 |
➂長文の内容一致選択 | パッセージの内容に関する質問に答える。 | 10 | 説明文・評論文 | 4肢選択 |
④英作文 | 200~240ワードのエッセイを作成する | 1 |
時間配分が合格の決め手
英検1級のリーディングパートは、過去問題を解いてみて、各パートの時間配分を予め決めておいたほうがよいです。難しい問題に当たったときに、英文を何度も読み返して正当を探していると、あっという間に時間が過ぎ去り、最後の英作文では時間切れとなってしまうことがあります。
リーディングパートは全体で100分です。100分以内で回答すれば、どこから解いてもかまいません。最初に英作文を解いてしまってもよいし、得意なものから解いていくのもよいし、最初から順番に解いていってもかまいません。私は最初から順番に解いてなるべく英作文に30分ぐらい使えるように長文問題で時間調整しながら解きました。
私が決めていた時間配分は、下記のとおりです。
①短文の語句 空所補充:13分
②長文の語句 空所補充:12分
➂長文の内容一致選択:45分(時間が足らなくなっていたらここで調整する)
④英作文:30分(ここは最低20分おいておく)
それでは、内容について詳しく見ていきましょう。
短文の語句 空所補充 問題
単語・熟語の25問です。
目標正答数は25問中21問以上正解です。
目標解答時間は、12~13分(1問約30秒)です。
対策については、こちらをご確認ください。

長文の語句 空所補充 問題
短めの長文が2題でます。1題につき空所補充問題がが3問あり、計6問です。
長文自体は短めですが、問題によっては文脈をきちんと押さえていないと正当がどれか見分けがつかないものがあります。逆に簡単な問題もありますので、簡単な問題を確実に得点につなげるようにしてください。
このパートで時間を使ってしまうと、次のパートの長文問題にかける時間がなくなってしまうので、分からないものについてはあまり深堀りをせず、次の長文に移るのが得策です。
長文には段落が3つあり、1問目の問題は、長文の最初の段落に書かれている内容について聞かれている場合が多く、2問目の問題は、1問目の内容が書かれていた場所以降の内容の場合が多く、3問目の問題は長文全体の内容について聞かれている、というパターンが最近目立つように思います。
1問目の問題文を読んで、長文を読み答えを見つける。2問目の問題文を読み、長文の続きを読んで、答えを見つける。3問目の問題文を読んで、長文の続きから最後までを読んで、答えを見つけるという回答の仕方が良いと思います。
この長文2題にはあまり時間をかけることはできません。順番に解いていき、なるべく戻り読みしないようにするのがコツです。
目標正解数は6問中4問以上正解です。
目標解答時間は、12分(1題6分)です。
長文の内容一致選択 問題
前のパートの長文より長い長文が3つ出題されます。
最初の2題の長文は同じ長さで1題につき3問、最後の1題は一番長い長文で4問です。
合計で3題10問となります。
長文の内容について質問があり、4つの選択肢から正しいものを1つ選ぶ形です。このパートの長文問題も、まず設問を読んで、問題文を読んで答えを選ぶの繰り返しで進めていけばよいと思います。時間的にはこちらの長文も後戻りしていると時間が無くなってきますので、ご注意を!
最初の2題のほうが最後の1題よりも難しい場合が多いです。最後の1題は長いけれどもサクサク読んで正答にたどり着けることが多いと思いますので、是非とも時間配分を間違わず、最後まで解ききってください。
目標正答数は、10問中7問以上正解です。
目標解答時間は、45分(1題15分)です。
英作文
英作文は与えられた問題に対し200~240ワードでエッセイを作成する問題です。
必ず指定されたワード数の範囲内で回答を作成してください。
目標解答時間は、30分です。
長文に時間がかかってしまった場合でも、英作文の時間は最低20分は確保しておいてください。
エッセイの構成を考え、実際に書き、最後に見直して調整します。高得点を取るためには、最低20分は必要になると思います。
英作文の配点は大きいので、エッセイの良しあしが合否にかかわってきます。
日ごろから、エッセイを書く練習を積んでおけば、スムーズに書けると思います。
